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J1リーグの開幕前には様々な媒体で順位予想がありましたが、多くの評論家が京都サンガを最下位にしていました。
他チームと戦力を比較すれば、それは当然でしょう。
その下馬評を覆すためには改善すべきポイントが色々とありますが、最重要課題は「ウタカのジレンマ問題」でしょう。

今のサンガは「ハイライン・ハイプレス」がチーム戦術なので、運動量の少ないウタカは守備面で大きなマイナスになります。
しかし攻撃面ではウタカに頼る部分が圧倒的なので、そう簡単に外すことは出来ません。
これが「ウタカのジレンマ」になるわけです。

この問題を解決する方法は1つしか無くて、それは「ウタカの代わりになる外国人選手を獲得する」ってことです。
「日本人選手じゃダメなのか」と思うかもしれませんが、ウタカの代わりを務められるほど能力の高い日本人選手なんて、ほとんどいないでしょう。
そして、そういう選手が、降格候補の筆頭であるサンガに来てくれるはずもなく。
なので言い方は下品かもしれませんが、高いギャラを払って海外から優秀な選手を買ってくるしか無いわけです。

ウタカのジレンマ問題は昨シーズンから存在していたので、本来なら今シーズン開幕前に解決すべきポイントでした。
しかしサンガは、新規の外国人選手をゴールキーパーのマイケル・ウッド以外は獲得しませんでした。
ただ、これについては理解できます。
コロナ渦が続く中、Jリーグでプレーしていない外国人の入国時期が見通せなかったため、そこのリスクを考慮したのでしょう。
「全く試合に出ていないマルティノスやイスマイラは何をしているのか」ってのは気になりますが、それはひとまず置いておくとして。

今シーズンのサンガは前線に豊川や山崎を補強しましたが、彼らがウタカの代わりを務めるのは難しいでしょう。
それが出来るレベルの選手なら、前のチームでレギュラーを取っているはずですし。
ですから夏の移籍市場が開くまでは、我慢するしか手が無いわけで。

っていうか、たぶん夏の移籍市場でウタカの代役を獲りにいく可能性も少ないような気がするんですよね。
そのタイミングで新外国人を獲得したとしても、チーム戦術に順応するまでに時間が掛かりますから。
ったことは、最重要課題と前述しましたが、実は「今シーズン中の解決は難しい」ってことになるんですよね。
「ウタカ以外の選手が守備を頑張る」という現状の戦い方を続けて、何とかJ1残留を目指すしかないわけで。
なのでマイケル・ウッドがハズレ選手だった場合、最悪だと「一巻の終わり」という恐れもあるんですよね。



# by psychopop | 2022-03-22 21:49 | 京都サンガ

数年ぶりに京都サンガの話題を。
今シーズンはチョウ・キジェ監督が就任したので、注目していました。
さすがは昇格請負人、わずか1年でサンガをJ1に昇格させる手腕は見事ですね。

チョウ監督はサッカーオタクの部分があるので、最新の戦術を導入するのかと思っていました。
しかし良くも悪くも、基本的には湘南の頃と変わっていませんでしたね。
前からプレスを掛けて素早く攻撃を仕掛け、運動量の多さで相手を上回ろうとするサッカーってことです。
ひょっとすると5レーンを取り込もうとしているのかな、とは感じましたが、そんなに上手く機能していませんでしたし。

ただ、シーズン途中までは「余裕で昇格できるし、J2優勝も確実」という勢いがありましたが、終盤に来て失速しましたよね。
なので、もちろん昇格したのは素晴らしいですが、「昇格はしたけれど」ってのが正直な感想ですね。
このままだと、1年でJ2に逆戻りするのは目に見えています。
それを避けるためには、大型補強が必要になります。

得点力不足は明白なので、ウタカ頼みになっている攻撃陣のテコ入れは必須です。
ウタカも年齢を考えると、フル稼働は厳しくなるでしょうし。
なのでフォワードの補強は1人じゃなくて、2人は必要です。
センターフォワードのポジションと、その左右いずれかのポジションの1人ずつってことですね。
あと、中盤から裏に抜けたりドリブルで仕掛けたりする選手や、優秀なプレースキッカーも必要でしょう。
守備面でも、バイスが抜けたセンターバックだけでなく、左サイドバックとゴールキーパーも補強は必須です。

ただ、山道守彦強化部長が、契約満了で退任しているんですよね。
加藤久強化育成本部長が中心になって補強を進めているらしいですが、「また前みたいに浪費するのでは」と思っちゃいますけどね。
スポーツ紙で名前が挙がっている補強候補の顔触れを見た限り、「間違いだらけ」という印象ですし。


# by psychopop | 2021-12-09 22:14 | 京都サンガ

新しく池田太監督が就任した女子代表はアイスランド&オランダとの親善試合を行い、初戦は0対2、2戦目は0対0という結果でした。
まだスタートしたばかりで準備期間も少なかったという事情はあるものの、かなり厳しい内容だったと言わざるを得ないでしょう。

アイスランド戦の先発メンバーに、池田監督は自分の教え子を多く起用しました。
自身の戦術を出来るだけ早くチームに落とし込むために教え子を使うのは、理解できる考え方です。
しかし結果としては、試合に敗北しただけでなく、内容としてもサッパリでした。

池田監督は「奪う」というテーマを掲げていますが、前線からボールを奪う守備が出来ていたのは最初の10分程度。
サイド攻撃に弱いという問題も、まるで解決されておらず。
攻撃面でも、楔のパスは全く入らず、連動性も低く。
「こうやって点を取る」という形は、まるで見えてきませんでした。
高倉監督の時代と、ほとんど変わり映えしないなという印象でした。

メンバーを入れ替えたオランダ戦は、アイスランド戦に比べれば遥かに良かったとは思います。
ただ、相手が二軍だったことを考えると、物足りなさを感じさせられる内容でした。
こっちが良かったと言うよりも、向こうが楽をさせてくれた感じですからね。

たぶん池田監督って、ゲーゲンプレスみたいなことをやりたいんじゃないかと思うんですよね。
でも、それをやるには、選手のスピードもスタミナも足りていないでしょ。
あと、センターバックとゴールキーパーの人材も。

それに、ワールドカップにしろ五輪にしろ、本戦は過密日程での戦いを余儀なくされるわけで。
果たして、選手の体力が持つのかなと。

色々と不安はあるんですけど、可及的速やかに解決しなきゃいけないのはセンターフォワードのポジションかなと。
このポジションで信頼できるのって、岩渕選手ぐらいでしょ。
しかも岩渕選手って、センターフォワードと呼ぶには少しタイプが違うような気もしますし。
ベテランの高瀬愛実選手に復帰してもらうとか、そういうことを考えてもいいのかなと。


# by psychopop | 2021-12-02 22:02 | 女子サッカー

東京五輪のサッカー女子代表は、決勝トーナメント1回戦のスウェーデン戦に3対1で敗れました。
負けることは想定通りだったので、「でしょうね」って感じですね。
1点を取って前半は同点で終えられたので、健闘した方だと言ってもいいんじゃないですか。
まあ後半に入ると地力の差が出て、終わってみれば完敗でしたけどね。

冷静な目で女子代表チームを見てきた人なら、きっと今回の結果は当然だと感じるでしょう。
何しろ高倉監督が就任して以降の女子代表は、まるでチームとしての成長が見られなかったですからね。
東京五輪の戦いにしても、思い付く中で最も口汚い表現を選ぶなら「岩渕選手頼みのクソサッカー」でしたからね。

高倉監督が就任して以降の代表チームって、組織的な守備を全く構築できていないんですよね。
だから中盤で簡単にボールを回されたり、起点を作られたりするんですよ。
攻撃にしても、個人の能力に頼る部分が多く、チームとしての決まり事がほとんど見えて来ない。
パスコースを空ける動きとか、中央での追い越す動きとか、囮になる動きとか、そういう意識は乏しい。
サイドからのクロスか、裏に抜ける動きぐらいしか、点を取る形が無い。

あと、キャプテンシーのある選手がいないですよね。
苦しい状況で声を出してチームを鼓舞するような選手って、今回も全く見当たらなかったですよね。
「それは監督の手腕とは別問題」と思うかもしれませんけど、選手選考からして大いに疑問がありますからね。

ただ、高倉監督の手腕に問題があることは、たぶん早い段階で多くの人が気付いていたはずで。
サッカー協会は「初めての女性監督だから」「選手としてはレジェンドだから」「福島県出身だから」など、色んな理由を付けて続投させてきたのかもしれませんけどね。
だけど東京五輪が終わったので、これでスッパリと切ることも出来るでしょう。
さて、次の監督や今後の女子代表チームは、どうなりますことやら。


# by psychopop | 2021-08-02 21:58 | 女子サッカー


東京五輪のサッカー女子代表、ここまでの戦いぶりをザッと振り返ります。

最初のカナダ戦は、GKの池田選手が不安定なプレーを繰り返し、チームを落ち着かせることが出来ず。
右サイドは清水選手と塩越選手のコンビで何度か崩そうとしていましたが、左サイドは機能不全。
前半途中から岩渕選手が左に回って、ようやく動きが出るようになりました。

菅澤選手はボールを収めて時間を作ることが出来ず、長谷川選手はボールを運ぶことが出来ず、守備的MFからは縦パスが出ない。
だから岩渕選手がボールをキープする仕事も、前に運ぶ仕事も、試合を組み立てる仕事も、全てやらなきゃいけなくなっていました。

後半の最初から菅澤選手に代わって田中選手が入りましたが、「菅澤選手よりはマシだけど」という程度。
途中投入の遠藤選手も、ドリブルが全く通用せず。
岩渕選手の個人能力の高さで同点には追い付きましたが、「彼女の負担が大きすぎるだろ」と感じる試合でした。

先発メンバー5人を入れ替えた2試合目のイギリス戦は、前半は初戦に比べて随分と良くなりました。
しかしイギリスが少しずつ日本の戦い方に慣れてきて、後半に入ると一方的にボールを回されることに。
ようやくボールを奪ってもキープしてタメを作れる選手がいないので、簡単にロストして守備に追いやられる羽目に。
失点シーンは山下選手のミスですが、チームとしても大きな差を感じる敗戦でした。

3試合目のチリ戦は、これまでの2チームよりも明らかに力が落ちます。
なのでチリには失礼ですが、「ここには勝てなきゃマズいだろ」という相手でした。
しかし相変わらずミスは多いし、1対1で仕掛けるプレーも少ないし、「何とか勝つには勝ったけど」という試合でした。
でもまあ、1次リーグでの敗退も充分にあると思っていたので、まだ突破できただけラッキーですかね。
さて、決勝トーナメントはどうなることやら。


# by psychopop | 2021-07-28 22:06 | 女子サッカー