夏の移籍市場が閉じたので、前回のエントリーで予告した通り、プレミア・リーグの優勝予想を。
まずは現時点での、強豪チームのザックリとした印象から。

最初は昨シーズンの王者であるチェルシー。
このチームが抱える最大の問題は、選手層の薄さです。
今シーズンはCLがあるので、昨シーズンのような少数精鋭だと無理が生じることは確実です。
そんな中でルカクやダニーロ、アレックス・サンドロといったコンテの希望する選手はは、ことごとく獲得に失敗。
それでもモラタやバカヨコ、リュディガーといった選手を補強しましたが、ウイングのポジションは手薄なまま。
しかもマティッチが抜け、ディエゴ・コスタは戦力外、多くの若手も放出しているので、選手層の薄さは全く改善されていません。

続いてトッテナム。
ここはウォーカーが抜けた以外、主力の移籍はありませんでした。
一方で補強の方は、他のクラブに比べて当初の動きは鈍かったものの、市場が閉じる直前にはスウォンジーからジョレンテを獲得。
信頼できる1トップがケインしかいないという問題も、これで解消されるはずです。
中盤の新加入選手はいませんが、それだけ現有戦力が充実しているという裏返しでもあります。
ただし、このチームの抱える最大の問題は、ホームゲームをウェンブリーで戦わなきゃいけないってことです。
その問題は、かなり大きなハンデになるんじゃないかと。

次はマンチェスター・シティー。
ここは大型補強を敢行し、前述したウォーカーの他にメンディー、ダニーロ、エデルソンといった選手を獲得。
ただ、それでも守備陣の駒は、まだ物足りないかなあという印象です。
それと、シティーの最終ラインって、結局はコンパニー次第なんですよね。
だから彼が怪我で離脱したら、一気にレベルが落ちるわけで。
一方で攻撃陣は充分な手駒が揃っているように見えますが、ポストプレーヤーが見当たらないのは、どうなのかなと。

リバプールはコウチーニョの移籍を阻止したものの、モチベーションは気になるところ。
サラーやオックスレイド=チェンバレンを獲得しましたが、ゴールキーパーと最終ラインの不安は残ったまま。
セットプレーの不安も解消されていないし、下位チームへの取りこぼしが減る兆しも見えないので、ちょっと厳しいんじゃないかと。

アーセナルはラカゼットやコラシナツを獲得しましたが、こちらも補強が足りていないかなと。
きっと今シーズンも、怪我人の多さは改善されないでしょうし。
それと、昨シーズン終盤から3バックを使っていますけど、4バックに比べて上手く機能しているとは到底思えないんですよね。
あと、そもそも「だってヴェンゲルだもの」という問題があるので、優勝は無理でしょう。

マンチェスター・ユナイテッドはルカク、マティッチ、リンデロフなどを獲得。
シティーと同様に「大型補強」と言われましたが、実は獲得したのって3人だけなんですよね。
しかし足りていなかったポジションを、しっかりと埋めました。
強くて速いルカクが来たことで、モウリーニョはドログバがいた頃と似たようなサッカーをやることが可能になりました。
そして中盤ではマティッチを獲得したことで、ポグバの負担が一気に軽減されました。
現時点でリンデロフは微妙ですけど、ルカクとマティッチの補強は相当の価値があるんじゃないかと。

というわけで優勝予想ですが、本命は「2年目のモウリーニョ」が率いるマンU。
対抗はシティーで、穴はトッテナムにしておきます。
何の面白味も意外性も無い予想ですが、そういうモノですよ、プレミアって。
まだ優勝候補が何チームもある分、ブンデスよりは楽しめるでしょ。
もちろんブンデスにはブンデスで違う楽しみ方がありますけど、どうせ今シーズンは、ほとんど見られないのでね。


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# by psychopop | 2017-09-03 22:41 | プレミアリーグ

J SPORTSが今シーズンのブンデスを放送してくれないので、しばらくはプレミアだけを取り上げるブログになります。
ただでさえ更新頻度が低いのに、ますますダメな状態に陥ることは確実ですね。
来年の3月以降は、サンガの状況によって更新頻度が上がるかもしれませんけど。

ともかく、しばらくは「プレミア無段」と化してしまうことを記念(?)して、今回はプレミアの注目チームについて。
最初は優勝予想を書こうかと思っていたんですけど、それは移籍市場が閉じてからにします。
と言うのも、例えばマンUならデ・ヘアが抜けるかどうか、リバプールならコウチーョが移籍するかどうかで、戦力が大きく変わってきますから。

さて注目チームですが、昨シーズンは2チームを挙げました。
しかし今シーズンはブンデスが無い分、こっちを増やして3チームを挙げます。

まずはニューカッスル。
ここに注目している理由は、ラファエル・ベニテス監督です。
フロントと対立したり、選手から批判されたりすることもあったベニテスですが、その実績からすると、かなり不憫な人だという印象があるんですよね。
そんなベニテスが、チャンピオンシップへ降格したニューカッスルを見捨てずに続投し、昇格に導いたわけですから、応援したくなるのです。

とは言え昇格組ですから、普通に考えれば苦戦を強いられることは確実でしょう。
現状のメンバーでは厳しいので、まだ補強に動いていることは確実です。
ヘスス・ナバスやバチュアイの獲得を目指しているという噂もありますが、どうなりますやら。

続いては、昨シーズンに続いてウエストハムを。
昨シーズンは残念な戦いぶりに終わりましたし、ビリッチの手腕にも疑問符が付きました。
しかし今シーズンは積極的な補強を進めて、かなり面白い陣容が揃ったんじゃないかと。
ゴールキーパーではジョー・ハート、サイドバックでサバレタ、ミッドフィルダーではアルナウトヴィッチ、そしてフォワードではチチャリート。
この顔触れは、期待してしまうじゃないですか。
ただし、今シーズンもアンディー・キャロルはスペランカーぶりを発揮することが濃厚なので、そこをどうするかですね。

そして最後はエバートン。
ここは何と言ってもルーニーの復帰ですよ。
早熟の天才フットボーラーだったルーニーですが、それにしても、まだ老け込むには早すぎるだろうと。
他にも、バーンリーからDFのマイケル・キーン、サンダーランドからGKのピックフォード、アヤックスからMFのクラーセンと、やや地味ではあるものの補強を進めています。
ロス・バークリーがチームを去ることは確定的ですが、どうやらスウォンジーのシグルズソンを獲るようなので、問題は無いかなと。


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# by psychopop | 2017-08-08 22:28 | プレミアリーグ

タイトルを見て、「まだ今年を総括するのは早すぎるだろ」と思った人がいるかもしれません。
でも実質的には、サンガの今シーズンは既に終了しています。

開幕前に抱いていた布部監督への「未知数であるがゆえの期待感」は、かなり早い段階で失望感に変わりました。
闘莉王をFW起用し、「ツインタワーにロングボールを放り込む」というサッカーを始めてからは勝ち点を拾えるようになりましたが、再び期待感に戻ることはありませんでした。
むしろ、終了直前に失点することを何度も繰り返すという学習能力の無さに呆れ果てると同時に、「持ってない監督だなあ」と感じました。

基本的に、空中戦に強いFWを起用してロングボールを放り込むのは、昇格を目指すチームが志向するようなサッカーとは言えません。
例えばトニー・ピューリスやサム・アラダイスのチームが優勝を狙えるかと考えた時に、それは無理なわけで。
残留を目標に掲げるチームが志向するサッカーなわけで。

ただし空中戦に強みがあるのなら、最大限に活用しようとするのは当然です。
なので、相手の守備ラインを広げるオランダ式サッカーを目指すとか、色々と戦術は考えられるはずです。
ところが布部監督は、ただ闘莉王とケヴィンをトップに並べるだけで、そこから先の戦術が何も無いんですよね。
しかも「戦術=闘莉王」なので、闘莉王が試合に出ないと途端に勝てなくなる始末。

今からでも監督を変えれば、大きく変化する可能性は残されています。
そして夏の市場が開いている今の時期が、監督交代のラストチャンスです。
9月や10月になってから交代させても、ほぼ無意味です。
その時期になってから交代させるぐらいなら、シーズン終了まで待った方が賢明です。

とは言え、この時期にフロントが監督を交代させることは、たぶん無いでしょう。
よっぽどのことが無い限り、シーズン終了までは布部監督を引っ張ろうとするはずです。
もちろん、J3降格の危機が訪れた場合、そんな悠長なことは言っていられなくなりますけどね。

個人的にも、「監督を交代させろ」と積極的に主張する気はありません。
布部監督の続投に対して積極的に賛同しているわけではなくて、そこにあるのは諦念です。
どうせ解任するにしても遅すぎる時期になる可能性が濃厚ですし、後任の監督に対する期待感も薄いですし。

もう今シーズンのサンガに対しては何の期待もしていないので、降格さえ回避してくれれば、後はどうでもいいです。
今年も「失われた1年」と化してしまいましたが、もう慣れてしまいました。
そういうダメな状況に慣れてしまうのはマズいんですけど、もう何年も続いていますのでね。

ともかく今シーズンが終了してから、サンガについては何か書きます。
監督を交代させれば、それで済む問題ではないと思っていますので。


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# by psychopop | 2017-06-29 00:05 | 京都サンガ

プレミアリーグの総括。

前回のブンデスに続いて、今回はプレミアの総括を。

まずチェルシーの優勝ですが、まあ妥当な結果でしょう。
ただし、もちろんコンテ監督の手腕は見事ですが、それだけで優勝できたわけではありません。
まず、結果が出ない中で3バックを採用したら、想像以上にバカ当たりしたというラッキーが大きい。
それと、CLやELが無いので、固定メンバーで戦えたってのも大きい。
なのでCLが入って来る来シーズンは、ちょっと苦しくなるんじゃないかと。
もちろん補強はするでしょうけど、何人かの主要メンバーが抜ける可能性もありますし。

トッテナムが2位に入ったのは見事ですし、ここ数シーズンは着実に成長しています。
それぞれのポジションに能力の高い選手が揃っているし、監督の手腕も間違いありません。
ただ、じゃあ来シーズンは優勝できるのかと考えると、ちょっと難しいのかなと。
安定感はあるものの、勝負強さという部分では少し足りない印象なんですよね。
あと、ホームスタジアムのホワイト・ハート・レーンが新スタジアム建設の影響で使えないってのは、かなり大きいんじゃないかと。

マンチェスター・シティーは、まだペップの理想を体現するだけの選手が揃っていなかったなと。
あと、前にも書きましたけど、やっぱり「ノイアーがいない」ってのは大きいでしょう。
新しいゴールキーパーとしてベンフィカからエデルソンを獲得しましたが、ブラーボの二の舞になる可能性もゼロではないわけで。
そのポジションに求める能力は、プレミアに合わせて考え方を変えた方がいいような気がしますけど、でも変えないのがペップの哲学でしょうしねえ。

リバプールは、まあ良くも悪くもクロップらしいサッカーだったなあと。
上位には強いけど下位には取りこぼすチームなので、4位ってのは良かった方じゃないかと。
ここも来シーズンに向けて大幅な補強が必要で、特にゴールキーパーと最終ラインは可及的速やかに手を打たないとマズいでしょ。
ただ、それだけじゃなくて下位チームの戦い方についても考えないと、幾ら選手を補強しても同じことの繰り返しになる可能性が。
ゴールキーパーにノイアーでも来てくれれば大きく変わるでしょうけど、そんなことは有り得ないわけでね。

アーセナルも、良くも悪くもベンゲルだったなと。
そんなベンゲルの任期をクラブが延長しましたが、まあカップ戦に優勝したので分からなくもありません。
ただ、彼は「それなりに良い成績は出すけど、リーグ戦では優勝できないことは半ば確定事項」という監督なわけで。
しかもCLに行けないことで、主要メンバーが抜けた上、希望する選手に来てもらえない可能性も高いわけで。
それを考えると、クラブ上層部が「思い切った改革の時」と考えても良かったのかなと。

マンチェスター・ユナイテッドは、モウリーニョがシーズン途中から完全にELを狙うモードへ切り替えたので、目論み通りの結果だったんじゃないかと。
なのでリーグ戦の順位に関しては、もちろん満足はしていないでしょうけど、あまりに気にする必要も無いでしょう。
とは言え、やはり来シーズンに向けては問題点が色々とあるわけで。
ただ、ここは選手補強が云々ってことよりも、「イブラの扱いをどうするか」ってのが一番の問題だと思いますけどね。
イブラを起用する以上、どうしても戦術は彼に合わせたモノになってしまうわけでね。
エトーやドログバはモウリーニョの指示に従ってプレースタイルを変えてくれたかもしれませんが、イブラは絶対的な俺様主義の人なので。


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# by psychopop | 2017-06-03 22:25 | プレミアリーグ

ヨーロッバ主要リーグが閉幕したので、今回は日本人選手が所属しているブンデスのチームに関する総括を。
ただしドルトムントは前回のブログで触れたので、今回は割愛ということで。

まずはケルン。
昨シーズンから守備の安定感はありましたが、モデスト&大迫というホットラインが確率されたことによって攻撃力も上昇。
戦力を考えれば、5位というのは素晴らしい結果です。
ただし中盤に司令塔がいないもんだから、大迫がゲームを組み立てたりラストパスを出したりする役目を一気に引き受ける羽目に。
来シーズンはELもあることですし、大迫にラストパスを供給するパサーを補強してほしいですね。
大迫に関しては、前述した役目も任される中でポストプレーヤーとしての仕事もこなし、完全にチームの中心選手でしたね。

続いてヘルタ。
まずは守備から入るってのがダルダイ監督の基本方針ですが、それにしても攻撃面では厳しい部分があるなあと。
「基本的に点を取るのはイビシェヴィッチとカルーにお任せ」という戦い方なので、そりゃあ厳しくなるのも当然ですけど。
サイドで使われていた原口も、かなりストレスが溜まるシーズンだったんじゃないかと。
1得点だけに留まったのは本人だけのせいじゃなくて、チーム戦術も大きく影響していますからね。
既にチームを出ることは確定事項となっていますが、このまま残っても大きな変化は期待できそうにないので、妥当な判断なのかなと。

シャルケはブライテンライターを1年で見限り、ヴァインツィールを招聘しましたが、順位を落としてしまいました。
ヴァインツィールだけじゃなくて、マインツからスポーツ・ディレクターのクリスティアン・ハイデルを引き抜いたシーズンでしたが、サポーターの期待を裏切る結果に。
ただし、まだハイデルは1シーズン目なので、来シーズンに真価を求められるんじゃないかと。
ヴァインツィールにしても、まだ見限るのは早いと思いますが、なんせシャルケなのでねえ。
内田は怪我による長期離脱から回復し、ようやく試合にも出場しましたが、まだ本格復帰というレベルには至らず。
ただし彼が離脱して以降、シャルケの右サイドバックに「盤石のレギュラー」と呼べる選手がいるわけではありません。
なので内田がレギュラーの座を取り戻せる可能性は、充分にあるんじゃないかと。
むしろ、また怪我をして離脱するんじゃないかという不安の方が遥かに大きいですね。

フランクフルトは、シーズン前半は調子が良かったのに、途中から失速してしまいましたね。
でも怪我による多くの離脱者を出したという事情があるので、その中でニコ・コヴァチ監督は頑張ったんじゃないかなと。
特に長谷部の長期離脱は、かなり痛かったんじゃないかと。
そんな長谷部に関しては、本人は中盤へのこだわりを持っているみたいですけど、コヴァチ監督の戦術においてはリベロの方が向いているようにも思えます。
まあ中盤でもリベロでも、どっちにしろフランクフルトの中心であることに変わりは無いですけどね。
とにかく彼の場合、早く怪我を治して来シーズンの開幕に間に合わせてほしいってことだけです。

ハンブルガーは、今シーズンも降格争いに巻き込まれ、最終戦で何とか残留を決めるという危うい戦いぶりでした。
でも、このままだと来シーズンも同じような状況になることは目に見えています。
たぶん、ここは監督を変えればOKという状況でもないでしょう。
もっと根本的な部分から大胆に改革しないと厳しいんじゃないかと。
っていうかクラブが本気で変わるためには、いっそのこと降格してしまった方がいいんじゃないかとさえ思いますけどね。
酒井高徳はシーズン途中からチームキャプテンを任されましたが、落ちぶれたとは言ってもハンブルガーのキャプテンってのは凄いことですよ。
そんな彼は複数のポジションを任されましたが、実はサイドバックよりもボランチの方が適任なのかもしれないと思いましたね。
ただし、どのポジションを担当するにしても、もうちょっと質を上げないと厳しいかなと。

マインツは、武藤が怪我で離脱し、マリが移籍したことで、「とりあえずコルドバに放り込む」というサッカーになってしまったのが痛かったですね。
ボージャンを獲得したり、武藤が復帰したりしても、M&Mコンビが躍動していた昨シーズンのような調子を取り戻すことは出来ずに終わりました。
武藤については、復帰してから着実に調子を取り戻して来ました。
コルドバよりもボージャンと組んだ時の方が面白そうだったし、新しいコンビとしての可能性を感じました。
でも、たぶんボージャンはチームに残らないと思うので、また来シーズンは最初からやり直しになるのかなと。

ここまで書いて、「まだ日本人選手が所属しているチームがあったよな?」と考えていたら、アウクスブルクを忘れていました。
チームとしては、ヴァインツィールが抜けた後、混迷が続いたままシーズンが終わっちゃったかなという印象です。
宇佐美貴史に関しては、戦術と言語の理解力に問題があり過ぎるので、そもそも海外移籍が不向きなんじゃないかと。
大久保嘉人みたいに、国内だと活躍できても、海外のチームだと全く輝けない選手っているでしょ。
そういうタイプなんじゃないかと。


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# by psychopop | 2017-05-27 22:15 | ブンデスリーガ

ブンデスのシーズン終了が近付いて来ましたが、ドルトムントの香川選手は未だに契約延長が決まっていません。
どうやらクラブとしては延長の方針を決めたようですが、移籍に関する噂は色々と飛び交っています。

そんな中、トゥヘル監督との契約に関しても、クラブが更新しないのではないかという情報が出ています。
監督の去就は香川選手の移籍にも大きく影響すると思われるので、気になるところです。
個人的には、「ドルトムントがリーグ優勝を目指すのであれば、トゥヘルのままでは厳しいかな」という気がしています。

このまま行けば、ドルトムントは3位でシーズンを終了することが出来そうです。
チャンピオンズ・リーグにストレート・インできるのであれば、もちろん素晴らしい成績です。
ただしドルトムントというチームは、やはりバイエルンと優勝を争うぐらいの強さが欲しいわけで。

ぶっちゃけ、今のブンデスでバイエルンに対抗できそうなチームって、ドルトムントぐらいしか見当たりませんからね。
ラングニックが見事なチームを作り上げたライプチヒも、ナーゲルスマンが躍進させたホッフェンハイムも、まだ優勝を狙えるチームとまでは行かないでしょう。
来シーズンは欧州のリーグ戦が入って来ますし、選手の引き抜きもあるでしょうから、難しい戦いが予想されるわけで。

で、トゥヘルの話ですが。
マインツ時代からフォーメーションや先発メンバーをコロコロと変えまくっていたトゥヘルは、ドルトムントに来てからも自分のやり方を貫いています。
トゥヘルが戦術オタクなのは有名ですけど、ラニエリとは全くタイプが違いうものの、ある意味ではティンカーマンなんですよね。

戦術オタクがダメというわけではありません。
前述のナーゲルスマンだって、バルサとバイエルンをリーグ優勝に導いたペップ・グアルディオラだって、戦術オタクです。
でもトゥヘルの場合、それが悪い方向へ作用しているように感じるんですよ。

トゥヘルが来てからのドルトムントで最も良かった時期って、昨シーズンの序盤なんですよね。
あの頃のドルトムントは選手が躍動してパスが見事に回り、結果も伴っていました。
それなのに、すぐにトゥヘルは戦い方やフォーメーションをいじくり回しました。

今シーズンに入っても、トゥヘルはどんどんフォーメーションや戦い方を変えて行きました。
それがチームのレベルアップに繋がっていれば、もちろん何の問題もありません。
だけど、明らかにドルトムントのサッカーは悪化しているんですよ。
っていうか正確に言うと、「ちょっと良くなる兆しが見えたら、また先発メンバーややフォーメーションをいじって悪化させる」ってことを繰り返しているんですよ。

しかも戦術オタクであるはずのトゥヘルが行き着いた先が、「パスワークを放棄し、個人能力による突破に頼りまくるサッカー」ってのは、どういうことなのかと。
前節のホッフェンハイムとの試合でも、みんながボールを持ったらドリブルで突っ掛けるばかりで、連携ってのがグダグダでしたよ。
そりゃあ、クリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシのように個人能力の高い選手がキレキレの時は、どれだけ組織で守ろうと簡単に打ち破られてしまいますよ。
ただし、だからと言って個人の突破に頼りまくるってのは、どう考えても違うでしょ。

そもそも個人能力に頼るチームを目指していたら、バイエルンを上回ってリーグ優勝することなんて無理でしょ。
資金力の潤沢なバイエルンの方が、個人能力の高い選手が多く集まって来るはずで。
そういうチームに勝つためにも、個人能力だけに頼らない、組織としての力が必要なはずで。


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# by psychopop | 2017-05-13 00:19 | ブンデスリーガ

京都サンガは第8節の愛媛戦で、フォワード起用した闘莉王のハットトリックによって久しぶりに勝ち点3を獲得しました。
ロスタイムに同点ゴールを浴びて、その直後に逆転弾で勝ち越したわけですから、客観的に見れば面白い試合と言えるかもしれません。
しかしサンガのサポーターからすると、とても手放しで喜べる勝利とは言えないんじゃないかと。

布部監督の立場からすれば、もはや自分のクビが危うい状況に陥っていますから、なりふり構わず勝利を掴みに行くのは当然です。
ですから闘莉王をフォワード起用するのも、理解は出来ます。

ただし、それだと根本的な問題は何も解決しないんですよね。
今後もずっと闘莉王のフォワード起用を続けるつもりは、たぶん無いでしょうし。
仮に闘莉王のフォワード起用を続けたとしても、それでチームが良くなっていくとは到底思えませんし。

そもそも、試合開始から「戦術=闘莉王」に頼った時点で、「私には監督の才能がありません」と宣言したようなモンですからね。
そんな方法で勝利を掴んだところで、極端に言っちゃえば「監督解任のタイミングが少し遅れただけ」に過ぎないのですよ。
むしろ、そういう戦術に頼ったことで、「この人のままじゃダメだな」と確信させる結果に繋がったと言ってもいいでしょう。


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# by psychopop | 2017-04-18 22:34 | 京都サンガ

2人のシンジの復調。

レスターのシンジ・オカザキとドルトムントのシンジ・カガワは、どちらもシーズン前半は苦しんでいました。
先発から外されることが多く、出番が無いまま試合を終えることもありました。
しかしシーズン終盤に来て、2人とも完全に復調してします。
直近の試合は岡崎がCLに向けた休養、香川が打撲の影響で欠場しましたが、確実にレギュラーの座を取り戻しています。

岡崎に関しては、そもそも調子が悪かったわけではありません。
ラニエリ監督がティンカーマンぶりを発揮した結果として、レギュラーから外れただけです。
なので、たまに先発で試合に出た時は、「いつも通りの岡崎」の動きを見せていました。

ラニエリ監督の考えも、分からなくはありません。
チャンピオンズ・リーグが加わって日程が過密になったし、新しい選手も自分のリクエストで補強した。
そうなると、新加入の選手を積極的に起用し、昨シーズンとは異なる戦い方を志向したくなるの理解できます。

しかしレスターは、そんなに器用なチームではなかったんですよね。
なので、そう簡単には、他の戦い方に順応できなかったわけです。
だからレスターが復調したのは、後任のシェークスピア監督は本人も言っている通り、元の戦い方に戻しただけです。
ようするに、そういう戦い方しか出来なかったと。

もちろん、カンテの穴に苦しむ状況が続いていた中で、途中加入のエンディディーが上手くフィットしたことは大きいと言えます。
ただし、昨シーズンのような戦い方をする上では、やはり岡崎の貢献ってのは重要だなあと。
前から積極的にプレスを掛け、中盤まで下がって守備をして、ヴァーディーと中盤の繋ぎ方をこなし、もちろんフォワードとして前線にも飛び出していく。
得点が取れなくても、猟犬として岡崎が走り回ってくれることで相手を疲れさせ、味方は楽になるわけで。

とは言え、やはり得点が少ないってのは、大きな課題ですけどね。
岡崎と同じぐらい走り回れて、岡崎より得点力の高い選手が加入した場合は、控えに回ることになるわけで。
まあ、そんな選手は少ないでしょうけどね。

香川の方は、シーズン開幕当初は明らかにコンディションを落としていました。
そんな状況の中、戦術オタクのトゥヘル監督がチームの戦い方を変えていきました。
そしてトゥヘルが志向するサッカーに香川が合わなくなったので、出番がめっきり減っちゃったんですよね。

しかし中盤の選手が怪我で次々に離脱したため、それに伴って香川が起用されるようになりました。
現在のドルトムントでは、香川は躍動していますし、チームの中心としてプレーできています。
少なくとも今シーズンが終わるまでは、このままレギュラーとしてプレーできる可能性が高いでしょう。

ただし、香川のチーム内序列が飛躍的に上昇したとは言い切れないんですよね。
前述したように、チーム事情で使われることが多くなったわけで。
仮にロイスが怪我をしていなかったら、たぶん先発起用される回数は極端に減っていたと思うんですよ。
それに、ここまでのドルトムントを見ている限り、トゥヘルが志向するサッカーには根本的に合っていない印象なんですよね。

香川って基本的には、トップ下を基本ポジションにして、そこからフリーマンのように動き回って何度もボールを受けることで、リズムを作りたがるタイプで。
でも、たぶんトゥヘルが本当にやりたいサッカーって、そういう選手は要らないんじゃないかと。
トゥヘルが来シーズンもドルトムントの監督を続ける場合、香川がレギュラーで使われる可能性が高いとは言えないんじゃないかと。
まだ契約延長の話は全く決まっていないようですし、移籍という道も考えられるのかなと。


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# by psychopop | 2017-04-11 22:32 | 海外サッカー全般

昨年の内にブログタイトルを『サッカー無段』へと変更し、今年はなでしこリーグを積極的に取り上げようと思っていました。
ところがテレビ中継が消滅してしまったため、その目論みは泡と消えました。
昨シーズンはBSフジとFOXスポーツ&エンターテインメントが放送していましたが、どちらも撤退してしまいました。
Jリーグ中継とは異なり、DAZNに放映権を取られたのではありません。
昨シーズンで契約が終了し、新たに放映権を獲得する放送局が見つからなかっただけです。

INACがWeb TVでホームの試合を中継することを決定しましたが、映像として観賞できる環境は、それぐらいでしょう。
昨シーズンに比べると、なでしこリーグの置かれている環境はかなり厳しくなっています。
代表チームは監督が交代して若返りを図っており、リーグの方も活性化が求められる時期なのに、むしろジリ貧状態です。

どこも放映権を獲得しなかったのは、たぶん「儲けにならない」ってことなんだろうとは思います。
そりゃあ、なでしこリーグのレベルは、決してレベルが高いとは言えません。
ただ、DAZNが次々にサッカー中継の権利を獲得したこともあり、CSは厳しい状況に陥っているわけで。
だったら、なでしこリーグの放映権を買うってのも、1つの考え方じゃないかと。
上手くやれば、それなりに育て甲斐はあるコンテンツじゃないかと思うんですけどね。
昨シーズンのリーグ戦を見ていると、日テレベレーザのサッカーなんかは、かなり面白かったですし。


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# by psychopop | 2017-03-31 22:39 | なでしこリーグ

インターナショナル・マッチウィークに入ったので、ここまでのプレミアとブンデスの総括を。
プレミアではチェルシー、ブンデスではバイエルンが独走状態に入っており、ほぼ優勝が確実な状態となっています。

いずれのチームも、消して「全く穴が無い」というわけではありません。
バイエルンはペップ時代に比べれば、明らかに緩い部分が見えます。
チェルシーはケーヒルの足元が怪しいですし、選手層の薄さも気になります。
ただ、優勝を争うべき他のチームの方が遥かに大きな問題を抱えているので、まあ独走するのは当然かなと。

例えばプレミアだと、リバプールは「上位には強いけど下位には取りこぼす」という状態が全く改善されません。
これはクロップの戦術からすると止むを得ない部分もあるでしょうが、それだと優勝は難しいわけで。
マンチェスター・シティーの場合、ペップの戦術を体現できる選手が少ないってのが一番の問題でしょう。
現時点での2位はトッテナムですが、優勝を狙うには少し小さくまとまっちゃったかなあと。
あと、ここに来てケインが怪我で離脱したのは、あまりにも痛すぎますね。

ブンデスだと、ドルトムントは少しずつ良くなっているものの、まだ混迷から完全に抜け出したとは言い切れない状態。
先発メンバーや戦術を変えて新しいことをやりたがる、トゥヘルの悪癖が出ちゃってるかなあと。
今シーズンの台風の目になっていたライプツィヒは、後半戦に入って一気に失速。
これは相手チームが対策を取って来たというだけでなく、ポウルセンが怪我で離脱したことも地味に影響しているのかなと。
ポウルセンの得点力が云々ってことではなくて(まだ1点しか取れていませんからね)、彼の離脱に伴ってザビッツァーをトップに入れたり、システムを変えたりしたことがマイナスなんじゃないかと。

他のチームと比較すると、ナンダカンダ言ってもチェルシーとバイエルンは1つも2つも抜けているんですよね。
バイエルンの場合、ペップが昨シーズンまでに優れた組織と戦術を構築したわけで。
そういう下地があって、しかもワールドクラスの選手が揃っているわけで。
なので少しぐらい緩さが出ても、よっぽどヘボい監督じゃない限り、強さを持続できますわな。

チェルシーの方は、本来なら昨シーズンだって優勝できるチーム力があったわけで。
でも大勢の選手がコンディションとメンタルを落としたせいで、ガタガタになってしまったのです。
その両方が回復したら、そりゃあ元の強さが戻るのも当然で。
そこに有能な監督であるコンテが来たわけですから。まあ強いわけですよ。


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# by psychopop | 2017-03-21 23:07 | 海外サッカー全般