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松井大輔選手のサンテティエンヌ移籍に関する懸念。

松井大輔選手のサンテティエンヌへの移籍が決まり、名古屋市内で会見が開かれましたね。
サンテティエンヌはフランスの名門ですし、来季のUEFA杯出場権を獲得していますから、着実なステップアップと言える移籍です。
ただし気掛かりなのは、今回の移籍がスポンサー主導によるものだということです。
会見でCEOが「中田英寿の後継者となってほしい」と言ったそうですが、それは「マネー・メイキング・プレイヤーになってほしい」という意味ではないかと邪推してしまいます。

サンテティエンヌがスポンサーであるコニカ・ミノルタの意向で松井選手の獲得に乗り出したことは、会長も認める事実です。
つまり戦力としてというよりも、広告塔として獲得したという部分が大きいわけです。
実際、サンテティエンヌにとって、攻撃的MFやウインガーは補強の最重要ポイントではありません。
フェインドゥーノやパイェ、デルニスといった優秀な選手が揃っています。
まあ昨シーズンは攻撃陣の組み合わせに苦労しており、シーズン終盤に固定されたメンバーを監督がベストと考えているかどうかは不明ですが。

もちろん中盤の選手が他のチームに移籍する可能性もありますが、UEFA杯出場が決まっていますから、残留するメンツが多いのではないかと。
例えば監督が交代すれば選手起用も変わってくるでしょうが、そのまま続投です。
また、松井選手がW杯三次予選のメンバーに選ばれた場合、チームへの合流も遅れることになり、それはレギュラー獲得に向けて大きなハンデとなります。

そんなわけで、サンテティエンヌで松井選手がレギュラーとしてプレーするのは、そう簡単なことではないでしょう。
UEFA杯もありますし、出場機会に恵まれないということは無いでしょうが、やはりレギュラーを掴み取って欲しいわけで。
いっそW杯三次予選のメンバーから外れて、早くチームに合流した方がいいんじゃないかとさえ思ったりするのです。
日本代表でのプレーよりも、サンテティエンヌでのレギュラー獲りの方が気になってしまうのです。
どうせ今の日本代表への期待感なんて、ゼロに等しいですし。
by psychopop | 2008-05-22 02:31 | 海外サッカー全般